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なぜコンサルティングファームは就活生に人気があるのか?【第3弾】主体的に取り組める
こんにちは、 SUMUS代表の小林です。
今回はシリーズ「なぜコンサルティングファームは就活生に人気があるのか?」の第3弾になります。
コンサルティングファームの人気の要因は、職種そのものではなく、コンサルタントの「働き方のイメージ」が今の就活生が思い描く理想に近いからではないかと、私は感じています。
当社の内定者やインターンに参加した就活生に「コンサルティング業界への志望動機」を聞いてみると、おおむね次の4つに集約されることがわかりました。
①知的好奇心が味わえる
②社会的に大きな影響を与えることができる
③主体的に取り組める
④実力主義
今回は「③主体的に取り組める」という働き方のイメージついて、コンサルティングファームの代表として実態を語っていこうと思います。
自律的な職務設計とセルフマネジメント
コロナ禍でテレワークが一気に拡大し、人々の働き方は大きく変化しました。仕事の進め方や職場でのコミュニケーション、マネジメントの在り方についても見直す必要が出てきています。今後コロナが収束したとしても、「時間と場所を共有しない働き方」は定着していくことになるでしょう。
ただ、コンサルティングファームはこの働き方に慣れている会社が多いように思います。当社の場合もメンバー全員がオフィスに顔をそろえる機会はほとんどなく、直行直帰の形で全国各地のクライアントを訪問しています(現在はそれぞれの自宅で、Web会議ツールを使ってコンサルティングを実施)。
ただし、時間と場所を共有しないからといって、自由に何をやってもいいわけではなく、メンバーの「自律的な職務設計」と「セルフマネジメント」が前提となります。
自らアポイントをとり、自らスケジュールを管理する。つねに自分の言動に責任を持ち、強い当事者意識で成果にコミットしなければなりません。
プロジェクトごとにメンバーをアサイン
クライアントはさまざまな課題を抱えています。それ以前に、何が課題なのかを把握できていないケースがほとんど。だからこそ、コンサルティングファーム側の都合ではなく、クライアントが抱える本質的な課題の解決にフォーカスし、プロジェクトごとにメンバーをアサインする必要があります。
通常、人員配置は会社が決めるものですが、当社の場合はメンバーが主体的に「自分が成すべき仕事」を選択しています。「効果的な広告戦略やマーケティングによる集客力の強化」「財務体質・労務体質の改善」「ITを活用した業務の効率化」など、過去の経験や専門知識、スキルが活かせるプロジェクトに、自らの意志で参画します。
たとえば、大手外資系保険会社に就職し、その後、学習コンサルタントとして独立開業した大森は、ファイナンスや経営コンサルティングの面で力を発揮。
また、プロモーションビデオをつくって動画共有サイトにアップし、広告収入を得ていた中島は今、デジタルマーケティングの分野でクライアントから絶大な支持を得ています。
このように、各自の自律的な職務設計とセルフマネジメントが、結果的にSUMUSという組織を強くすることにもつながっているのです。
まずは力をつけ、得意分野を見つける
当社は住宅業界に特化したコンサルティングファームですが、これだけ提案の幅がある業界は珍しいと思っています。
住宅産業には当然にして住宅というプロダクトが存在します。ということは、「どんなコンセプトの家を建てるか」という商品開発のコンサルティングが行えるわけです。そのほか、空き家活用・土地活用・リノベーション分野の新規事業の立ち上げ、建築工事をはじめとした機能別の生産性向上支援、組織づくりに向けた理念の策定&浸透に教育支援、事業承継やM&Aなど、さまざまな切り口でコンサルティングできるのは、このマーケットの醍醐味です。
まずは相応の力を持つ専門家になることが必須条件ですが、それぞれの得意分野において主体的に仕事に取り組めるチャンスは、間違いなくあります。