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なぜコンサルティングファームは就活生に人気があるのか?【第2弾】社会的に大きな影響を与えることができる
こんにちは、 SUMUS代表の小林です。
今回はシリーズ「なぜコンサルティングファームは就活生に人気があるのか?」の第2弾になります。
コンサルティングファームの人気の要因は、職種そのものではなく、コンサルタントの「働き方のイメージ」が今の就活生が思い描く理想に近いからではないかと、私は感じています。
当社の内定者やインターンに参加した就活生に「コンサルティング業界への志望動機」を聞いてみると、おおむね次の4つに集約されることがわかりました。
①知的好奇心が味わえる
②社会的に大きな影響を与えることができる
③主体的に取り組める
④実力主義
今回は、「②社会的に大きな影響を与えることができる」という働き方のイメージついて、コンサルティングファームの代表として実態を語っていこうと思います。
会社の経営の根幹に携わる
当社の内定者やインターンに参加した就活生に「コンサルティング業界への志望動機」を聞いてみると、「社会的に大きな影響を与えることができる」という意見が多く挙がりました。
コンサルティング業界に長く身を置く私も、それは実感しています。自分の関わった仕事が新聞の1面を飾ったり、ネットニュースで取り上げられたりすると、どんな人でも誇らしい気持ちになるでしょう。
またコンサルティングファームは、クライアントである会社経営者から「どのように経営方針を定めればいいのか」といった相談を頻繁に受けます。これもなかなか経験できることではありません。一般的な会社で経営者になれる人なんて、ほんの一握りです。しかしコンサルタントは、いくつもの会社の経営の根幹に携わることができるのです。
そういった意味でも、コンサルタントは社会的に大きな影響を与えることができる仕事であるといえます。少なくとも、そのチャンスがある仕事だということは断言できます。
裏方から表舞台へ
コンサルティングファームとクライアントは秘密保持契約(守秘義務契約)を結んでいるため、クライアントが手がけたプロジェクトの成功が大々的に取り上げられたとしても、コンサルティングファームの名前が世間に知られることはほとんどありません。
私たちは自己顕示欲を満たすために仕事をしているわけではないので、これは致し方のないことです。ただ、これからのコンサルティングファームは、裏方としてクライアントを支えるだけではなく、表舞台に立ってクライアントとともに社会的課題の解決に取り組んでいく必要があると、SUMUSでは考えています。
社会とつながり、社会を活性化させるサービスを提供する。そのひとつの取り組みが「半径200mのまちづくり」です。
半径200mのまちづくり
SUMUSでは、地場工務店向け経営コンサルティングの一環として、全国各地で街づくりに取り組んでいます。
私たちの街づくりの基本は、アドバイス“だけ”ではなく、当事者として関与していくこと。自らリサーチを重ねて、まだ発見されていない「まちの価値」を見つけ出し、ときには土地や建物、店舗、施設を自社で購入することも。パートナーである地場工務店、その他企業や自治体、地元の作家やクリエイターとのコラボレーションによって、半径200mの中に年間1万人の人たちが訪れ、巡り、楽しみ、定着する状況をつくる。そんな当事者として参画する街づくりのコンサルティングです。
街づくりを手がけるということはつまり、街並みを変え、住宅産業のほかその関連産業も含め産業の枠組み自体を変えてしまうということ。安い土地を購入し、アクティビティを導入することで街の価値を上げる「まち上場支援」など、社会的に大きな影響を与える事業を推進しています。
ターゲット特化型の総合系コンサルティングファーム
ひとくちにコンサルティングファームといってもさまざまで、MBB(マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン・コンサルティング・グループ、ベイン・アンド・カンパニーの総称)に代表される戦略系コンサルティングファームのほか、戦略からIT、実行支援までを行う総合系コンサルティングファームもあります。
当社の場合、総合系コンサルティングファームに属するものの、ターゲットを地場工務店に特化しています。特化しているからこそ、クライアントとがっちりタッグを組み、社会を活性化させるサービスを提供することができるともいえます。
今回は「なぜコンサルティングファームは就活生に人気があるのか?」を、「社会的に大きな影響を与えることができる」という切り口でお話ししましたが、コンサルティングファームの規模や事業形態、理念なども考慮に入れておく必要があるでしょう。